財政調整基金がなくなった原因
- officetakada
- 2024年1月23日
- 読了時間: 2分
昨日の続きですが、読んだ方から素人でもわかるように書いて欲しいというお話しがありましたので、昨日の話を含めて、わかりやすく書きたいと思います。
財政調整基金は貯金のようなものですよという話は昨日しましたね。
では、なぜその貯金がなくなってきたかというと、予算編成の仕方にあると思います。
市の予算編成は、例年10月位に市長の予算編成方針(こういうことを重点政策として、こいうことに注意して)が出されて、各課の予算要求書が作られます。
私は、この予算要求の仕方を変えるべきだと、何回か財政担当者に話したことがあります。
実際にこの時期、現場では、今年は40億足りないから歳出を見直してくれだとか、見直した結果、まだ15億足りないなんて話を聞きます。
最終的には、入ってくるお金と出ていくお金が合わない(足りない)から、財政調整基金で穴埋めをしなければならないということで、年々貯金が減ってきたのです。
普通の家庭に置き換えて話ますと、お父さんがいくら給料をもらっているか知らないのに、高級車のローンを組むような話なんですよね。
今年のローン代金は、貯金で払えるから問題ない、お父さんも頑張って働いてくれているし、景気も良くなるだろうから大丈夫なんて言う家庭の話です。
そもそも、こんなローンをローン会社が認めないでしょうが・・・
今回の財政調整基金が枯渇するという新聞記事は、今年と来年のローンを払ったらもう払えなくなるから、食費を切り詰めましょうということです。
では、普通の家庭ではどうするかというと、お父さんの収入から、生活費を引いた余裕資金で車を買いましょうということになりますよね。
これを市に置き換えると、まずは来年度に入ってくるお金(収入)の総額がいくらか予算建てして、市長がどういう市にしたいかを聞いて、経常経費(市を運営するために必ず必要な経費)を引いて、投資可能な金額を算出し、それを分配するのが本当の手続きではないかといことで、それを担当者に提案しました。
残念ながら、採用されることはありませんでした。
そのような、予算編成を続けてきた結果、あと2年で市の貯金、財政調整基金がなくなってしまいますよというのが、昨日のブログの内容です。
では、財政調整基金がなくなるとどうなるかという話を明日したいと思います。




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